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やる夫がフランス革命を生き抜きます 第2話「崩壊前夜」

20170416

132 :1:2009/07/01(水) 20:21:59.89 ID:LULZK65O0




では、いっきま~す!
やる夫がフランス革命を生き抜きます~第2話「崩壊前夜」~




――1776年


                |=l      ヾ,ヅ     |=|      
               r、V             Vヘ      
               |ヘl(      、 li r     )lイ|    我らが不倶戴天の怨敵である
                |.ト| `r‐toッ‐ィ_}l_ノr toッ‐ァ゛|ノ|    イングランドの植民地、
              l.ト|  " ̄´":i  ヾ" ゙̄` |ノ|    北アメリカで独立運動が起きたぞ!
            ヾ|ヽ    { |        / |<    
              ノノll |  ', :L.     | lト,ヽ     
           f⌒>{.ll l|    ヾノ     |l l } <⌒i
          ヽr゙ |l.| ',l   ー‐--一   l/ l.| ゙tノ
            ,r'"ヾ|   ',   ====="  /  リ`ヽ、
        /   |    ',   t=   /   |   \_
__.... -‐''"  ̄     l     ヽ________/    l    /:::::::`:`ァ- ....__

            ラファイエット(1757年 - 1834年)
フランスの自由主義の貴族。
オーヴェルニュの名門貴族の子に生まれるが、2歳の時に戦死した父の跡を継ぐように14歳で軍隊に入隊した。
アメリカ独立戦争が勃発時は若干19歳であった。
133 :1:2009/07/01(水) 20:22:40.62 ID:LULZK65O0
 


               |=l      ヾ,ヅ     |=|      
               r、V             Vヘ      
               |ヘl(      、 li r     )lイ|    今こそ七年戦争の屈辱をそそぐ時であり、
                |.ト| `r‐toッ‐ィ_}l_ノr toッ‐ァ゛|ノ|  人類の新たな夜明けのために戦うべきである!
              l.ト|  " ̄´":i  ヾ" ゙̄` |ノ|   
            ヾ|ヽ    { |        / |<    
              ノノll |  ', :L.     | lト,ヽ     
           f⌒>{.ll l|    ヾノ     |l l } <⌒i
          ヽr゙ |l.| ',l   ー‐--一   l/ l.| ゙tノ
            ,r'"ヾ|   ',   ====="  /  リ`ヽ、
        /   |    ',   t=   /   |   \_
__.... -‐''"  ̄     l     ヽ________/    l    /:::::::`:`ァ- ....__









     ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ
    ミ   ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l  i''"        i彡
    .| 」   /' '\  |
    ,r-/   -・=-, 、-・=- |  そんなこと言っても、
    l       ノ( 、_, )ヽ  |   外征するお金なんてねぇよ!
    ー'    ノ、__!!_,.、  |
     ∧     ヽニニソ   l
   /\ヽ           /
 /     ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ
        ネッケル



134 :1:2009/07/01(水) 20:23:44.11 ID:LULZK65O0



     ,. ,.    l"\\ミ/ "''、:'、l::::|;|;;;;;;:::::::////ノノ
 ,.   ''、"、  /ミ\\/::   \'、l;;l;|;;;;;;:::://///
;,.\,.、ーへ,.、'',.,.l\ミミ|/::::    ::\|::l;|;;;;::://;;‐フ/
\\"'‐-,."'/",.. ''l\ミ;|: :::::    :::::::::'、|;;:// //
ー\ ̄,\,.l,.‐"'l l\l" ::::::  :::::::::   ::::   //  金がないだと!?
,.-‐'',.二ミ‐,l ; ;,.‐' ,lミ/,::::     ::::  :::::::::: //   ふざけるな!
''"~,.,....---l,l ''、 レ ;;l=-,.、  :::::::   ,.;;;  /,    俺には金がある!
ヽ│    ''、、l   \=-,;;ー、,.,.;l: ,./l ;;__=l,.,.、
 ''、  ,.-、,./''| '',、 ミ,\‐''",.エ=ミ--l,┴==/  \ 俺は実費で戦争に参加する。
  l  l::::::l‐l ;;;|  ''、   ̄;:;.   l:::ll""‐/::::::::::::::::ヽ, 親父の仇討ちもしなければならないからな!
  |  '',.丿ノ ;;|   |:::::::::''''';;;;,.  l:::レ ,/::::::::::::::::::::,.'l
 ::/,.,.,."''",.,.,.,.‐l、  l:::::::'''''''  ゝ;;";," /ll,.‐''\;;;;;'''''' l
;;;;/"'-,、、   :::',、 l::'''' -=;::::,.,.,、,._,. / ''l   ;;;;;;::::'"l
 ::::::::::::\;;;'''''‐-,.,.\:   ';;,. "'‐',."/   ll /::::::l ノ‐-,.、
  ::::::::::::::ヽ、"''‐-;;;;\   ̄"""~,"  ;;;||/::,.‐'''''::"::::::::: \、
 ::::::::::::,.-、‐''''"";;''‐--\, '';;;;; /|;;;;‐''"'//'''";;/''""''\:::::::::: "'l



だが、動機はそれだけはなかった。
彼はフランスに支援を求めてきたベンジャミン・フランクリンに感銘を受け、
その自由主義の思想のために他の仲間と共に義勇兵として戦うことを誓ったのだった。



135 :1:2009/07/01(水) 20:25:20.64 ID:LULZK65O0
                 テオドール・ド・ラメット(1756年 - 1854年)
                      /  ヽノ   ! ! !  ゝ' \
                    /   __    | ,!  !       ヽ
                  /   ヽノ   l  l   |  / l   ヽ
                    l        /.  |   |   `´   l
                  」   lヽ ___/   |  ヽ__,/i  L
`丶、                /、ヽ  |    `ヾ  | ,〃    」 / ヽ            /
   `丶、              |  i´| ´フ''''ー- 、__,」 ,,、-‐''"´ゞ,| | ,| | |            /``ヽ、
 ,.'´ ̄ヽ`丶、        l  l ! i | "´ヾニ・ン''゙j`´ー'・゙ニr'゙ ;.l ! ;| | !        / ,r'"´  \
'´._    \ `丶、     」 ! | | |',;, ,` ー ,イ  ` ,`ー''´ ,;/ ! | ,l/、        / ,/      \
 ヽ丿      ヽ  、`丶、イjー=ト/ ヾiト、,,,,,.._,ゝ、''_´ ,ィ _,,,、イ ,/ ,l/ ̄!``ヽ  /  /     /l
      _   `,   ヽ  `丶、=‐カ、.  ゙,  ,r'''"゙二二ニ,ー-、 /  /ー=,!   ,/    |    ゝ‐'
    ヽ丿    !   ヽ  | !`ヽ、 \ ヾ〈 ``二二ニニ,, //  / lト、_! / l     L_
             !    |  L_」  `ヽ、\ `ゞ='゙´ ̄`ヾ''゙´´  / /l!、__ /ヽ !  ,r'゙   `¨`ー-‐イ
\      , -‐'´ヽ  ! / 」     `ヽ、  `ー─''´   / /   /ー-、Y  /   __/   /  __
彳i ー=<´      \ ! , ィ´ヽ       ∧∧∧∧∧∧∧  / |   j\,ィ''´ ̄ゝ'-‐'゙´`Tl'  //
  |  `ゝrー'''゙i"二ニニ`レ'jN ,!      <           >   !   〈  /   、';:,`  '"´ !!  | l
  |   l | 〉 ー=i!''゙´/  ; ヾ´!;} |     <   い 俺    >   l   i (  _,,ノ ヾ、,     ||  | l
L_,!   ! |;レ  リ"´ ,_   ,! ,リ !ゝ、ー-、、<   く た    >   ',   ,!         , '゙ i!  ヽヽ
     ,!j;:}   ,   ``ー'゙ j ,'_」ト!ー'-ゝ<   ぞ ち     >   ',  l  ー'       ,/
\_    `ヾ  ' ``ー='゙´ / /  Hj    <   ! も     >,-─ ヽ ,,」 ゝニニニニ二ゝ/   _ノ
ト、 \   \      ,/_,/  ,Hj    <   !         >     /l  ヽ 二>、_/    ,イr'゙´
 `t、 ヾ    `ー‐ '´ ̄ _」   Hj    <             >   / |  i  |       /´ ,jf
シャルル・マロ・ド・ラメット(1757年 - 1832年)         アレクサンドル・テオドール・ヴィクトール・ド・ラメット(1760年 - 1829年)



136 :1:2009/07/01(水) 20:26:01.87 ID:LULZK65O0



後に初代大統領となるワシントンの指揮の下、独立軍は善戦。
この思わぬ状況に対し、フランス政府は敏感に察知し――



       .,Å、
    .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
   o| o! .o  i o !o
  .|\__|`‐´`‐/|__/|
   |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
  /_______ヽ
\  | | , ─ _ヽ/_─ 、 | |     北アメリカでの屈辱を晴らすため!
   | |_|   / o|o ヽ  |_| |     イングランドの圧政に苦しむアメリカの民衆を救うため!
─ (^| |  j/ | \|  j |^) ─ 我ら自由を愛するフランスは独立軍を支援することを宣言する!
   (⌒ ` ─ ヘ ─ ´⌒)
   \_/ ̄ ̄\_/  \   
/   | |        | |  | |   
  | |  | |.       | |  | |  
  | | _|_|__(⌒v⌒)_.|_|_ | |. 
  | | ヽ、__ ̄ ̄ ̄_ノ    
      /▽▽\      
       | |   | |       
     ルイ16世

1778年、フランスはアメリカ独立戦争に干渉。
だが、大っぴらに軍事介入する余力はなく、
資金面での援助と義勇兵の送り出しが主な内容であった。



137 :1:2009/07/01(水) 20:27:02.94 ID:LULZK65O0

               ,..-──- 、
              / : : : : : : : : : : \
             / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
            ,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',   王国の財政は厳しいと聞かれますが、
            {: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :}   独立戦争に介入して大丈夫なのですか?
           . {: : : | ェェ  ェェ  |: : : : : :}   
             { : : |   ,.、   |: : : : :;!    
            .ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ    
              `イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐'     
                ノ` ー一'´, ‐'ヽ
               / !  _, ‐"   _ !
              .,レ‐''´   _, -'  !、
.             // ,|   . , -'´  __ !
              ブルジョワ



     ミミ ヽヽヽヽリリノノノ
    ミu  ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l u iiiii  u u  u|||i
     | 」|||u  ⌒' '⌒u|
    ,r-/||||||<・> < ・> |  な、何を言っているんだい!
    l  |||u u ノ( 、_, )ヽ u|  このボクが財政を担当しているんだよ。
    ー'  u ノ、__!!_,.、 |  あ、安心して国債を買ってよ!!
    ∧  u  ヽニニソ  l
   /\ヽ    u  u /
 / u   ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ    ノ7_,,, 、
/  u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u   `、  ( ィ⌒ -'"",う



138 :1:2009/07/01(水) 20:27:54.23 ID:LULZK65O0
         ,..-──- 、
        /. : : : : : : : : : \
       /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
   r、r.r {:: : : : :i '⌒'  '⌒'i: : : : :}
  r |_,|_,|_,|{: : : : |  ェェ ェェ|: : : : :}
  |_,|_,|_,|/.{ : : : :|    ,.、 |:: : : :;!    なるほどなるほど・・・
  |_,|_,|_人そ(^i :i   r‐-ニ-| : : :ノ    ネッケル氏が太鼓判を押すのなら、
  | )   ヽノ |イ!  ヽ二゙ イゞ      フランスの国債を購入しても大丈夫だね。
  |  `".`´  ノ\ ` ー一'丿 \
  人  入_ノ   \___/   /`丶´
/  \_/ \   /~ト、   /    l \
      /    \/l::::|ハ/     l-7 _ヽ
     /i    ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、    |_厂 _゙:i
    /|    >‐- ̄`    \.  | .r'´  ヽ
    / |    丁二_     7\、|イ _/ ̄ \

ネッケルは自らの信用を武器にして国債を発行した。
王族や貴族らの収入を減らせない状況では、
国債の発行以外、戦費を調達する手立てはなかった。



139 :1:2009/07/01(水) 20:29:13.85 ID:LULZK65O0
               ,..-──- 、
              / : : : : : : : : : : \
             / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
            ,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',   しかし、本当にフランスの財政は
            {: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :}   大丈夫なのですかな?

           . {: : : | ェェ  ェェ  |: : : : : :}    我々も慈善事業で国の借金を
             { : : |   ,.、   |: : : : :;!    肩代わりしているわけではありませんよ。
            .ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ    
              `イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐'     
                ノ` ー一'´, ‐'ヽ
               / !  _, ‐"   _ !
              .,レ‐''´   _, -'  !、
.             // ,|   . , -'´  __ !






     ミミ ヽヽヽヽリリノノノ
    ミu  ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l u iiiii  u u  u|||i
     | 」|||u  ⌒' '⌒u|
    ,r-/||||||<・> < ・> |  し、しつこいな。
    l  |||u u ノ( 、_, )ヽ u|  だったら、国の財務状況を公開するよ。
    ー'  u ノ、__!!_,.、 |  読んで驚かないでよ。
    ∧  u  ヽニニソ  l
   /\ヽ    u  u /
 / u   ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ    ノ7_,,, 、
/  u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u   `、  ( ィ⌒ -'"",う


債権者の信用を得るためにネッケルは『財政報告書』を発表するが、
それは戦費の記入は省略され、国庫を水増しした内容であった。



140 :1:2009/07/01(水) 20:30:55.65 ID:LULZK65O0
              /)         ,..-──-
           ///)      /. : : : : : : : : : \
          /,.=゙''"/      /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ  なるほど。
   /     i f ,.r='"-‐'つ    ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',i
  /      /   _,.-‐'゙~     {:: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :} 1000万ルーブル以上も剰余金があるのですか。
    /   ,i    ,二ニー;     {:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :} これならばフランスの国債を買っても問題ないですね。
   /    ノ    il゙ ̄ ̄      { : : : :|   >   |:: : : : ;!   
      ,イ「ト、  ,!,!         ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ 買いだ! 買い!
    / iトヾヽ_/ィ"___.       ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ
   r;  !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,r|、` '' ー--‐f´


こうして財源不足の穴埋めとして発行された多額の国債により
フランスの財政状況はますます悪化。
人気以外策もないネッケルの財政改革は当然として進まず、
『財政報告書』の記述が彼を窮地に追いやる。



141 :1:2009/07/01(水) 20:32:05.82 ID:LULZK65O0

           .,Å、
        .r-‐i'''''''i''''‐-、
       o| o! .o i o !o
      .|\_|` ´` /|_/|
       |_, ─'''''─ ,、 / _
       |  | /, -、, -、l      北アメリカでの戦いは植民地側が優勢のようだな。
       | _| -|  ・|< ||      これでイギリスの威信は凋落するぞ!
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}        
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ      
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \    
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |        
      `- ´ |       | _|    
         |       (t  ) 



142 :1:2009/07/01(水) 20:33:16.85 ID:LULZK65O0



\\\\、   〈::::::::::::::::レへ:::::::::::::::::/  |::::::::::::;;;;:::::::::::::
\\\\\   ゝ、:::::::::|   \::::::::::|  了:::::::::/-、\:::::::
\\\、 、    | 7ヘフ―-、  \:::::| 、\::::::|   ヽヽ::::
            , イ   //⌒l |    ̄  >―\|    | |::::
         / r|  / { ・ / !     / /⌒l ヽ    |::::
三       | {|  { `ー' /       / {.・ | |     !::::   あなた!
三三      | /   \__r‐-、    {  `ー' /    |::   ちょっといいかしら!?
三三      ∨      {_      \__/      |:::
三三_     |   /⌒                   レ
         |   \_______
         ゝ     |         \        {
三=       /´:::\    ヽ          ヽ
≡=-   /:::::::::::::::::\   \/´ ̄ ̄ ̄ヽ |     、__
//   /:::::::::::::::::::::::::/ \   \ ___,/    /
            マリー・アントワネット






        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    ……な、なんだい。
   |  ・|・  |─ |___/    血相なんか変えて……
   |` - c`─ ′U 6 l   
.   ヽ (____  ,-′  
     ヽ ___ /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 



143 :1:2009/07/01(水) 20:35:04.70 ID:LULZK65O0
   \   ,, ─── 、   /
     /        ヽ   /
 ─  /  / )ノ )ノ )ノ
    i   / ノ- 、    -ヽ |    ̄ 何なの、この『財政報告書』なるものは!
.     !___.|  |. /|   |ヾ | |      わたくしたちが宮廷で使用する歳費を
    i ヽ  (ノ -   、 - ´ |      事細かく書いているじゃない!
.   /`-,、   /`─-─ ノ ノ     
  ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ   これではわたくしたちが好き勝手に
    |_ノ   ,┴─┴、  |_ノ   浪費していると思われてしまうわ!
    |  .|/ .\/ \j \j  | ∫
  ∫|   !  ノ      |   | ∫ ウ キ ー ッ !
  ∫ヽ__ /|       |\_ /
.       |____|
      /       \
     ヽ         ノ

ネッケルの『財政報告書』は都合の悪い部分を修正して書かれたものであったが、
王妃や貴族たちが使用する費用については、修正されることなく、ほぼそのまま、
暴露とも言うべき内容となっていた。



144 :1:2009/07/01(水) 20:36:24.22 ID:LULZK65O0
     ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ
    ミ   ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l  i''"        i彡
    .| 」   /' '\  | これ以上の増税や国債発行は不可能だし、
    ,r-/   -・=-, 、-・=- |  免税特権の廃止はテュルゴーの二番煎じ。
    l       ノ( 、_, )ヽ  |  
    ー'    ノ、__!!_,.、  |  こうなったら、宮廷費用の
     ∧     ヽニニソ   l  削減で民衆の目を誤魔化さないと……。
   /\ヽ           /
 /     ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ



145 :1:2009/07/01(水) 20:37:15.30 ID:LULZK65O0
   \   ,, ─── 、   /
     /        ヽ   /
 ─  /  / )ノ )ノ )ノ
    i   / ノ- 、    -ヽ |    ̄ テュルゴーも恥知らずだったけど、
.     !___.|  |. /|   |ヾ | |      ネッケルも恥知らずだわ!
    i ヽ  (ノ -   、 - ´ |      王国を守るわたくしたちの費用を削減しようとは、
.   /`-,、   /`─-─ ノ ノ      無能と言うしかないじゃない!
  ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ   
    |_ノ   ,┴─┴、  |_ノ   これはわたくしだけの意見じゃないわ。
    |  .|/ .\/ \j \j  | ∫  貴族皆の意見なのよ。ネッケルの解任を!
  ∫|   !  ノ      |   | ∫
  ∫ヽ__ /|       |\_ /     ウ キ ー ッ !
.       |____|
      /       \
     ヽ         ノ



146 :1:2009/07/01(水) 20:38:25.97 ID:LULZK65O0
        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    そ、そうだね。
   |  ・|・  |─ |___/    財政改革が成功しないようなら、
   |` - c`─ ′U 6 l    すぐにでも解任をしないと!
.   ヽ (____  ,-′  
     ヽ ___ /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 




147 :1:2009/07/01(水) 20:40:06.12 ID:LULZK65O0
――そして、1781年



          ( ⌒ ヽ   
           (    )     
           ///   
           .,Å、
        .r-‐i'''''''i'''‐、
    , ─ 、  o|o! .oio !o
  (_l_l_l_ j |\|`´`/|/|         
  ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _        
    |   |/ ______ヽ  /^)、    
    |   |  | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_)   
    |   |  |─|  >|< |/  _ノ    何なんだよ、全然財政が好転しないじゃないか!
    |__|⌒  `ー  o ー| /      お前なんかクビだー!
    |   |、  /⌒ー──つ/     
   |  |ヘ ヽ、(二)ノ</       
    |  \/\//          
    /       / 




148 :1:2009/07/01(水) 20:41:12.50 ID:LULZK65O0
     ミミ ヽヽヽヽリリノノノ
    ミu  ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l u iiiii  u u  u|||i
     | 」|||u  ⌒' '⌒u|
    ,r-/||||||<・> < ・> |   そ、そんな……
    l  |||u u ノ( 、_, )ヽ u|   ボクはできる限りのことをしんだよ……!
    ー'  u ノ、__!!_,.、 |
    ∧  u  ヽニニソ  l
   /\ヽ    u  u /
 / u   ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ    ノ7_,,, 、
/  u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u   `、  ( ィ⌒ -'"",う

テュルゴー解任から5年。ネッケルも解任される。
テュルゴーも運が悪かったが、ネッケルもまた運の悪い男だった。
北アメリカでの独立戦争が起こらなければ、もう少しましな改善策が
取れたかもしれない。

だが、彼の手腕では、問題を先送りするしか手はなかった。
人気だけは高かったネッケルは、期待をされながらも成果を残せず、
またもや保守層による勝利を許したことで、その専横に拍車がかかることとなる。



149 :1:2009/07/01(水) 20:41:59.66 ID:LULZK65O0

      +____
     /⌒  ⌒\
   /( ⌒)  (⌒)\ +
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   ヤラナイオ!
  |     |r┬-|     |   ついにヤルオも職についたお!
  \      `ー'´     /  + 
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||
  ヤルオ・カネクレーヨ(18歳)



            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)  ……左官工見習いで
          |     (__人__)   背広を着るか、JK
             |     ` ⌒´ノ   
              |         }   
              ヽ        }   
            ヽ、.,__ __ノ   
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  ヤラナイオ・ウッゼーナ(18歳)



150 :1:2009/07/01(水) 20:43:23.16 ID:LULZK65O0
       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( >)  (<)\           何を言ってるお!
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \          ヤルオはバリバリ働いてお金を稼ぐお!
  |     |r┬-/      |          ところで、ヤラナイオは職は決まったかお?
  \    ` ̄'´     /




            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)  俺は弁護士になる。
          |     (__人__)   だから大学まで行って勉強しないとな。
             |     ` ⌒´ノ   
              |         }   
              ヽ        }   

            ヽ、.,__ __ノ   
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、



151 :1:2009/07/01(水) 20:44:05.11 ID:LULZK65O0

       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  ヤラナイオは勉強が好きなのかお?
  |    mj |ー'´      |
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ


            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)  少しでも裕福になりたかったら、
          |     (__人__)   弁護士か徴税員しかないだろ常識に考えて……
             |     ` ⌒´ノ   
              |         }   
              ヽ        }   
            ヽ、.,__ __ノ   
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、

この時代、貧しい者が苦学の末に就く職の目標といえば弁護士であった。
(なお、徴税員は税金を掠め取って私腹を肥やすものがいたため、庶民の感情は最悪であった)



152 :1:2009/07/01(水) 20:45:18.05 ID:LULZK65O0


  (( (ヽ三/)    (ヽ三/) ))
      (((i )__  ( i))) 
     / /⌒  ⌒\ \
     ( /( ●)  (●)\ )   ヤルオは頭が悪いから
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   貧しくても気楽に生きていくお
     |              |  
     \             /



            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)  気楽って……
          |     (__人__)   ネッケルが解任されて、
             |     ` ⌒´ノ   王国の財政改革は進まないのにか?
              |         }   
              ヽ        }   
            ヽ、.,__ __ノ   
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、




153 :1:2009/07/01(水) 20:46:26.83 ID:LULZK65O0


          ______            
        /:υ::─ニjjニ─ヾ 
      /:::li|.:( ○)三 ( ○)\
      (:::||!.:υ::::: (__人__)):::: i|      な、なんですと!
    〃 ):::::::::::.   |r┬-| li::::/       ネッケルさんがクビー!?
      /: : : : : : l\`ー '/j: : ::ヽ     
    \ヽ :ヽ: : : : 7ヽ />: : : :r:\     
     ( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ 




154 :1:2009/07/01(水) 20:47:45.55 ID:LULZK65O0


                   γ ⌒⌒ヽ なに言っているんだお!
   / ̄ ̄\           ( ( ヽ ) ノ ネッケルさんは素晴らしい銀行家だお!!
 /_ノ     \     (⌒) 三  ノ 从 ゝ これはオーストリア女の陰謀だお!  
 ( ●)( ●)  ヽ   三/ | ニ  ____     (⌒)    
. | (__人__) u  }   |  |   /\  / ) し / |  ミ   
  | ` ⌒´    ノ   !   、 /(○ )::(○ )⌒\/ | ミ      
.  |         }    \./:::::::(_人_)::::::::  i'   |
.  ヽ        }      |     )ww)     |  |
   ヽ     ノ   ヘ   \    `ー"      ノ
   /    く 、_/っ/      \ .    .   \
   |     \--一''           \
    |    |ヽ、二⌒)、          \




155 :1:2009/07/01(水) 20:48:34.84 ID:LULZK65O0


            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)  ……ヤルオ。
          |     (__人__)   この緊急事態、名声だけじゃ、どうにもならない。
             |     ` ⌒´ノ   
              |         }   本当ならテュルゴーさんの改革だけでも相当の
              ヽ        }   成果が見込まれていたんだ。
            ヽ、.,__ __ノ   それを抵抗勢力の反対で頓挫させちまった。どうしようもない。
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、



         ____
       /      \
      /  ─    ─\
    /    (●)  (●) \              そんな……。
    |       (__人__)    | ________  だったら、フランスはどうなるんだお……?
     \      ` ⌒´   ,/ .| |          |  
    ノ           \ | |          | 
  /´                 | |          |  
 |    l                | |          |
 ヽ    -一ー_~、⌒)^),-、   | |_________|
  ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄   | |  |




156 :1:2009/07/01(水) 20:49:42.79 ID:LULZK65O0


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)   二度の勝利に保守勢力は勢いづいている。
. |u     (__人__)   問題を認識している王様は財政改革を推進
  |     ` ⌒´ノ   するだろうが、前途は多難だ。
.  |         }        
.  ヽ        }        俺の頭じゃ、解決策なんて見つからない。
   ヽ     ノ        \    起死回生の方法。それがあったら教えて欲しい
   /    く  \        \    くらいだぜ……。
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



起死回生の方法はなくもなかった。だが、それは王権を維持するには諸刃の剣となる劇薬であった。



157 :1:2009/07/01(水) 20:50:54.51 ID:LULZK65O0



――1783年


        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    ……結局、ネッケルは具体的な解決策を持っていなかったな。
   |  ・|・  |─ |___/    今更、テュルゴーに頭を下げることも出来ないし、
   |` - c`─ ′U 6 l    とりあえず、適任と思われる人物を財務総監に就けないと。
.   ヽ (____  ,-′  
     ヽ ___ /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 




158 :1:2009/07/01(水) 20:51:53.35 ID:LULZK65O0
         ヽl
           \  _ __ _ _
       ,  -‐ ,.'"´       、`ヽ、
     /   /   i    リ ヽ 、  \
        /    .:レ′   j  i !.:.   i
         l    .:/   , /  i .::|:::.:l  |
        ノ    ,.ィイ.:::/  .::l.:|:|::::::|:::. ト、
        彳  ,ィイ 1:|::,'  .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ|
       |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、
       ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ''テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/
          ヾ::、    ,        !/::/
          仆    :j 、      イ:/
             `、   _ _     /i,ハ
            ヽ  ー `   / .|;;;:;:|
             `ト、 ___ /   !;;:/、
              /.::::| ヽ   /   l::::.:.L
          , .イ .:.::::|    ,/  /.:.:::,! ``i::.、
     _,,、-r‐イ  1 .:.:.:::|      /  .:::/   |:::::.lー- 、
   / _,, |:::::|   |/^ヽL_  _ノ /\/    |::::::|   ``'' 、
  / ,r'´   |:::::|      /ヽ  / l         |::::::|`¨`ー-、 ヽ
 ,/ /    ,j:::::|      \l  / /        |::::::|      ヽ|
シャルル・アレクサンドル・ド・カロンヌ(1734年 - 1802年)
白羽の矢が立ったのはメツ、リースの地方総監として優れた行政手腕を発揮していたカロンヌであった。
地方での業績を買われた点ではテュルゴーに似ており、ネッケルでの失敗を反省しての人選と言えた。



159 :1:2009/07/01(水) 20:53:21.25 ID:LULZK65O0


         ヽl
           \  _ __ _ _
       ,  -‐ ,.'"´       、`ヽ、
     /   /   i    リ ヽ 、  \
        /    .:レ′   j  i !.:.   i
         l    .:/   , /  i .::|:::.:l  |
        ノ    ,.ィイ.:::/  .::l.:|:|::::::|:::. ト、
        彳  ,ィイ 1:|::,'  .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ|
       |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、
       ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ''テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/
          ヾ::、    ,        !/::/     ……陛下。
          仆    :j 、      イ:/      財政状況は確認させていただきました。
             `、   _ _     /i,ハ
            ヽ  ー `   / .|;;;:;:|      もはや、一刻の猶予もありません。
             `ト、 ___ /   !;;:/、      財政破綻を免れるには、根本的な改革を行うしか!
              /.::::| ヽ   /   l::::.:.L
          , .イ .:.::::|    ,/  /.:.:::,! ``i::.、
     _,,、-r‐イ  1 .:.:.:::|      /  .:::/   |:::::.lー- 、
   / _,, |:::::|   |/^ヽL_  _ノ /\/    |::::::|   ``'' 、
  / ,r'´   |:::::|      /ヽ  / l         |::::::|`¨`ー-、 ヽ
 ,/ /    ,j:::::|      \l  / /        |::::::|      ヽ|




160 :1:2009/07/01(水) 20:55:21.47 ID:LULZK65O0

        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    それってつまり…………
   |  ・|・  |─ |___/    
   |` - c`─ ′U 6 l   
.   ヽ (____  ,-′  
     ヽ ___ /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 




161 :1:2009/07/01(水) 20:56:52.25 ID:LULZK65O0

    / / / '         l     l       ヽ\   丶  \!
   / // /       !   |    |       \丶   \  |
  ‐十'′/ /       l  ト、   |     \  \     ヽ、 L
   |l  { l  ,′   l  ハ |`、  ト、     ヽ <⌒ヽ、_   ∨厂`丶、
   ヽ、ヽ|  l   l   | { l |   ヽ  、丶、 ヽ \\ l }  ̄二7′   l
       l  |  |   | レ七ニ二 ̄\丶  }ヘ |\ ` / 厶   ハ !   |
        l ト、\ ヽ\=キtぞラ  }ノ/ j/  了/ ̄   /  }∧   l |  そうです。特権身分の免税を廃止です。
         \ヽ`ヽ、 \__ ̄      /    -ヘ/レヘ /_,  l   | ト  今度こそ、課税の平等を実現しなければ、
          ヽ}  `7ー一′          ,′     {´ ̄`ヽ、い |   我が祖国は破産となってしまいます!
              /                 /        V了\   り
             └-- 、     ,        l       ∨   〉
                 `ーこ ̄     ,    |     /  ハ
                  ヽ     , く     l   /   / ヽ
                   `一'´/ ∧   / /    /   \
                     , ィ  //!   ' /      /       \




162 :1:2009/07/01(水) 20:57:33.24 ID:LULZK65O0

        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    ……わかった。ボクも腹を括るよ。
   |  >|< |─ |___/    偉大なるブルボン朝のために
   |` - c`─ ′U 6 l    火だるまとなる覚悟さ!
.   ヽ (____  ,-′  
     ヽ ___ /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 




163 :1:2009/07/01(水) 20:59:18.99 ID:LULZK65O0
      *             ┼
        ,~-,~-,~-,
   十    |_ヴェルサイユ|    + + +
       _|_~~~~~~~~           ┼ +  *
      __i .i-.、 __  +
    rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト,   *       十           十
_  __.゙| '"         ." |__     +       +
└┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___       
┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,.
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|  |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」
┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i|   ┼
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i|           
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~  (|i' |_._|__|~''i|
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|  |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^|       +









          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )}
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /  だが断る!
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、
            ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ     / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
             `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '"  /
                     貴族

だが、免税特権の廃止に反対してきた抵抗勢力は、二度の勝利に退くこともせず、
三度の要求にも強硬な反対を示した。



164 :1:2009/07/01(水) 21:00:28.23 ID:LULZK65O0


       .,Å、
    .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
   o| o! .o  i o !o
  .|\__|`‐´`‐/|__/|
   |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   / _____ヽ     
  / |  ノ ─ 、‐ 、 |     だ、ダメだ。あいつらは王様の言うことも聞きやしない。
  ! __|─|  //|ヾ  |      ボクのことを愚鈍と陰口を叩くくせに、国を疲弊させる
  (    U ‐ o-U  l      寄生虫なことを自覚もしていないや。
   |  /⌒ヽ__U___)/)  
   ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ )  
  /^\/\ノ\/ ̄/




165 :1:2009/07/01(水) 21:01:43.67 ID:LULZK65O0

          \  _ __ _ _
      ,  -‐ ,.'"´       、`ヽ、
    /   /   i    リ ヽ 、  \
       /    .:レ′   j  i !.:.   i
        l    .:/   , /  i .::|:::.:l  |
       ノ    ,.ィイ.:::/  .::l.:|:|::::::|:::. ト、
       彳  ,ィイ 1:|::,'  .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ|
      |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、
      ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ''テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/  諦めないで下さい、陛下。
         ヾ::、    ,    lllll  !/::/  こうなれば、国政に関する重要な問題を
         仆    :j 、      イ:/    審議する諮問機関である『名士会』を開きましょう!
            `、   _ _     /i,ハ
           ヽ  ー `   / .|;;;:;:|
            `ト、 ___ /   !;;:/、
             /.::::| ヽ   /   l::::.:.L



           .,Å、
        .r-‐i'''''''i''''‐-、
       o| o! .o i o !o
      .|\_|` ´` /|_/|
       |_, ─'''''─ ,、 / _
       |  | /, -、, -、l      そうか!
       | _| -|  ・|< ||      『名士会』なら、ボクの指名で有力者を選ぶことが出来る。
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}     平民はもとより、聖職者、貴族の代表にもボクの意に従いそうな
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ      人選を行えば、必ずうまくいくはずだ!
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \    
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |        
      `- ´ |       | _|    
         |       (t  ) 




166 :1:2009/07/01(水) 21:03:16.22 ID:LULZK65O0


           .,Å、
        .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
       o| o! .o  i o !o
      .|\__|`‐´`‐/|__/|
       |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
       |  | /, -、, -、l      さっそく名士会を招集だ!
       | _| -|  ・|< ||      貴族どもめ見ていろよ、
        (6  _ー っ-´、}     ギッタギッタのメッタメッタにしてやる!
        \ ヽ_  ̄ ̄ノノ      
.        /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ 
        |  ,___゙___、rヾイソ⊃ 
       |            `l ̄
.        |          |


1787年2月22日、特権階級に対する免税特権を廃止し、平等に課税を行うことを承認してもらうために
144人の名士が召集された。これを『1787年名士会』と呼び、普通、名士会と言えば、この1787年のことを指す。
国王の指名により選ばれた聖職者、貴族、平民の三身分の代表ゆえに、素直に要求に従うものと思われたが――



167 :1:2009/07/01(水) 21:04:01.68 ID:LULZK65O0


          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )}
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /  だが断る!
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、
            ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ     / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
             `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '"  /



168 :1:2009/07/01(水) 21:04:56.08 ID:LULZK65O0


        |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
          |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
       |______|_____|
       | 三|  _     _   |三 !
       | 三|  三シ   ヾ三  |三 |
       | 三′  .._     _,,..  i三 |
       ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.|  だが断る!
       ', iヽ!  、 ‐' /  !、 ーシ |シ,イ  
        i,ヽリ    ,' :  !.     |f ノ   
        ヾ!    i ,、 ,..、ヽ   lノ
         |      _ _    イ l
           l    ,ィチ‐-‐ヽ  i /、
            ゙i、   ゝ、二フ′ ノ/'"\
             | \  ー一 / /   _,ン'゙\
         ,ィ|、  \     /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
      _, イ  | ヽ_ 二=''" _,. -''´  """""´´  ``ー





169 :1:2009/07/01(水) 21:06:33.23 ID:LULZK65O0


        ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::|
        /_,, --―――‐t―――----┴-{
        /三ミミ三三三三三     r―、  rミ、
       ,'三ミミ三三三三三彡'   ` ̄   ヾ'i
      ,'三ミミ三三三三シ´   _,. - 、 :  __ l、
      ,'ミミ.r==、三三三ミ  .:.:.:.:ィ'"でi、.:. :,rtッ'  
      l三{/ノ入 \三三ミ  .:.:.:.:.``=゙^ .:  'iー{
      ',三!l fラ人 ヾ三ミ            ', ゙',   
      ヾ:tヽんぅ  ',三シ         ,r __  ) !   だが断るでおじゃる~!!!
       丶丶二,ノ l三'゙       ,. `´ 'ーイ ,'  
        ヾミ   ',三 ,'  ,:'´ /   _,,__,、/
         l三   `'" / / /_,∠二,ーアノ/
        ,l^`'    .:.:.:.:l ,'  ,. h、:.:゙':.:.lf´,'/
       /7   .:' ,::' .:.:.:.:; :;  :, ヾゞzェソ ;/
       ∧',  ,'   ,. - 、   丶 、_`'一' /
   __/:::ヽヽ、  .::.::.::.::丶、     ゙゙゙゙ /
  rf   (::::::::\\   .::.::.::.::.::`'.: ,-、--―くr-、
-‐(丶、_ `丶、::::,ゝ \____/ /:::::::::::ノ ノー-- 、、



特権者である名士たちは、この場でも免税の特権の擁護に終始し、ルイ16世の要求に従おうとしなかった。
そして、逆に新税権限を持つ『全国三部会』の開催するという要求を突きつけてきた。
何故、新税創設の権限を持つ『全国三部会』を要求するのか?



170 :1:2009/07/01(水) 21:07:42.49 ID:LULZK65O0

           \  _ __ _ _
       ,  -‐ ,.'"´       、`ヽ、
     /   /   i    リ ヽ 、  \
        /    .:レ′   j  i !.:.   i
         l    .:/   , /  i .::|:::.:l  |
        ノ    ,.ィイ.:::/  .::l.:|:|::::::|:::. ト、
        彳  ,ィイ 1:|::,'  .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ|
       |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、
       ト、:i { ‐=・=‐ ヽl/ ‐=・=‐ .:!.:ト、:;!/
          ヾ::、    ,        !/::/
          仆    :j 、      イ:/
             `、          /i,ハ
            ヽ ィニニュ   / .|;;;:;:|
             `ト、 ___ /   !;;:/、
              /.::::| ヽ   /   l::::.:.L
その理由は後に明らかにされるが、結局、この反発により同年4月8日にカロンヌは罷免されることとなる。



171 :1:2009/07/01(水) 21:08:48.70 ID:LULZK65O0


         / ̄\
        |     |
         \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \
    /   ⌒   ⌒   \      ははは!
    |    (__人__)     |      久しぶりだな、二人とも。
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
    ワゴン・オプーナ(39歳)

            ___
           /⌒  ⌒\
         /( ●)  (●)\       オプーナ先生だお!
        /::::::⌒(__人__)⌒:::::\      チーッス!
        |     |r┬-|     |      
        \      `ー'´     /
       ヤルオ・カネクレーヨ(24歳)


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)    
. |     (__人__)    オプーナ先生!
  |     ` ⌒´ノ    お久しぶりです!
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
ヤラナイオ・ウッゼーナ(24歳)




172 :1:2009/07/01(水) 21:09:28.99 ID:LULZK65O0


         / ̄\
        |     |
         \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \
    /   ⌒   ⌒   \      このご時勢、大変かもしれないが、
    |    (__人__)     |      我校の名に恥じぬように頑張りたまえ。
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \



173 :1:2009/07/01(水) 21:10:09.43 ID:LULZK65O0

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( >)  (<)\           先生!
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \          ヤルオは立派にフランスのためになる
  |     |r┬-/      |          仕事を頑張っているお!
  \    ` ̄'´     /

       ____
     /⌒  ⌒\ 
   /( >)  (<)\   ヤルオだけじゃなく、王様も改革には一生懸命だし、
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  イギリスがつまづいたみたいだから、
  |    /| | | | |     |  フランスの未来は安泰だお!
  \  (、`ー―'´,    /  シシシシシシシシッ




174 :1:2009/07/01(水) 21:10:53.21 ID:LULZK65O0

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   ん、知らないのか?
  |     ` ⌒´ノ    財政改革は特権階級の反発で
.  |         }    また頓挫している状態だぞ。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \



      ___      
     /ノ   ヽ、_\    
   /( ○)}liil{(○)\   な、なんでじゃ!!
  /    (__人__)   \ アメリカ合衆国の独立を助けて、
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   | 諸外国に権威を見せつけたというのに!
  \    |ェェェェ|     /   





175 :1:2009/07/01(水) 21:11:57.47 ID:LULZK65O0


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)      国内だと問題ばかりだろ……
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ      常識的に考えて……
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \




176 :1:2009/07/01(水) 21:12:52.65 ID:LULZK65O0

         / ̄\
         |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \ 
      /  ::\:::/::: :\     名士会招集は良い手立てだったが、
    /  <ー>::::::<ー>   \    残念ながら、今の王権では保守的
    |     (__人__)    |    な貴族を黙らせることもできなかったな……。
    \     ` ⌒´   /   
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \





177 :1:2009/07/01(水) 21:13:36.00 ID:LULZK65O0


         / ̄\
         |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \ 
      /  ::\:::/::: :\     財政改革は遅々として進まず、
    /  <●>::::::<●>   \    貴族の横暴を許してばかり……
    |     (__人__)    |    宮廷はスキャンダルにまみれ、
    \     ` ⌒´   /    首飾り事件で凋落が一気に加速した。
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \



      *             ┼
        ,~-,~-,~-,
   十    |_ヴェルサイユ|    + + +
       _|_~~~~~~~~           ┼ +  *
      __i .i-.、 __  +
    rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト,   *       十           十
_  __.゙| '"         ." |__     +       +
└┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___       
┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,.
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|  |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」
┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i|   ┼
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i|           
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~  (|i' |_._|__|~''i|
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|  |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^|       +


首飾り事件
1785年、フランスの宮廷で起きた詐欺事件。ヴァロア朝の血を引くと称するジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人が、
王室御用達の宝石商ベーマーから160万リーブルの首飾りを騙し取ったとされる。
そして、この事件に全く関わりのなかった王妃マリー・アントワネットは事件に巻き込まれ、
いわれのない誹謗を受けることとなる。



178 :1:2009/07/01(水) 21:14:43.06 ID:LULZK65O0


       ___
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  ((●)) ((●))  \  フ、フランスは大丈夫なのかお!?
  |     (__人__)  u |  金遣いの荒いオーストリア女に食いつぶされないのかお!?
  \     ` ⌒´     /


         / ̄\
         |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \ 
      /  ::\:::/::: :\     貴族の乱費だけでは国は潰れんよ。
    /  <ー>::::::<ー>   \    ただ、イーデン条約の失敗からブルジョワ層にも
    |     (__人__)    |    不満が高まっている。
    \     ` ⌒´   /    ほぼ全国民が現状に不満を持っているとなると……
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \


イーデン条約
イギリスとの貿易を自由化するためにカロンヌが締結した条約。
イギリスとの植民地を巡る商業戦争を終わらせる目的で締結されたが、
イギリス製品の国内への流入を招き、フランス製ワインの輸出は伸び悩んだため、
フランス経済は打撃を受ける結果となった。



179 :1:2009/07/01(水) 21:17:01.83 ID:LULZK65O0


         / ̄\
         |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \ 
      /  ::\:::/::: :\     何かが起こるかわからんが、
    /   <ー>::::::<ー> \    近い内に何かが起こるに違いあるまい……
    |     (__人__)    |   
    \     ` ⌒´   /   
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \


180 :1:2009/07/01(水) 21:18:28.29 ID:LULZK65O0

         ____
       /::::::::::  u\
      /:::::::::⌒ 三. ⌒\  
    /:::::::::: ( ○)三(○)\ 
    |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒  |   ――!?
     \::::::::::   ` ⌒´   ,/ .


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 | u  ( ○)(○)    何かって……
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ   
.  |          }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    | u  |ヽ、二⌒)、          \






181 :1:2009/07/01(水) 21:19:41.13 ID:LULZK65O0


    .,Å、
.r-‐i'''''''''i''''‐-、
o| o! .o i o !o
.|\_|`‐´`‐/|_/|
|_, ─'''''''''─ ,、 / _
/_______  ヽ
|ノ-、 , ─ \  |  |
/⌒)|    |_|___/   名士会も失敗で面目丸つぶれだ……。
| ⊂ノ | └  |  6 |    三部会でも貴族は反対に回るだろうし。
|_/-c`─) )  - ′  財政改革なんて、もうやだよ~……。
|  |'┬─(、( /     狩りだけをしていたいよ~。
|  |`-`─- ´ノ^\
ヽ__|ヽ./\/ l  |
|/ |       |  |




182 :1:2009/07/01(水) 21:21:36.18 ID:LULZK65O0

    .,Å、
.r-‐i'''''''''i''''‐-、
o| o! .o i o !o
.|\_|`‐´`‐/|_/|
|_, ─'''''''''─ ,、 / _
/_______  ヽ
|ノ-、 , ─ \  |  |
/⌒)|    |_|___/   ……
| ⊂ノ | └  |  6 |    …………
|_/-c`─) )  - ′  ………………
|  |'┬─(、( /    
|  |`-`─- ´ノ^\
ヽ__|ヽ./\/ l  |
|/ |       |  |









        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |  
   | ─|─  |─ |___/      ……
   |` - c`─ ′  6 l      …………
.   ヽ (____  ,-′     ………………
     ヽ ___ /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 





183 :1:2009/07/01(水) 21:22:45.72 ID:LULZK65O0


        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   ……でも、ボクはフランスの王なんだ。
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    王の務めを放り出すわけにはいかない!
   |  ─| ・  |─ |___/   
   |` - c`─ ′  6 l    財政改革なくして王国の未来はありえない。
.   ヽ (____  ,-′    ボクが挫けていちゃダメなんだ!
     ヽ ___ /ヽ     
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  |   




184 :1:2009/07/01(水) 21:23:32.60 ID:LULZK65O0


           .,Å、
        .r-‐i'''''''i''''‐-、
       o| o! .o i o !o
      .|\_|` ´` /|_/|
       |_, ─'''''─ ,、 / _
       |  | /, -、, -、l      よし。
       | _| -|  ・|< ||      気を持ち直して新しい財務総監を
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}     任命しないといけないな。
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ      
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \    
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |        
      `- ´ |       | _|    
         |       (t  ) 




185 :1:2009/07/01(水) 21:24:23.02 ID:LULZK65O0


        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   とにかく、規定路線は課税の平等化だ。
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    時代遅れの封建的な考え方じゃなく、
   |  ─| ・  |─ |___/    進歩的な自由主義思想の人物を選ばないと。
   |` - c`─ ′  6 l    
.   ヽ (____  ,-′   テュルゴー……。
     ヽ ___ /ヽ     君の意思は確かに受け継いでいるよ。
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  |   




186 :1:2009/07/01(水) 21:25:08.47 ID:LULZK65O0


そして、任命されたのは自由主義思想に理解を持つ
ブリエンヌであった。

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il
      l / jニニコ iニニ!.
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi
     ヽr      >   V
      l   !ー―‐r  l
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入
エティエンヌ・シャルル・ド・ロメニー・ド・ブリエンヌ(1727年 - 1794年)
モン・サン=ミシェル大修道院長にも名を連ねた聖職者の名士。
聖職者でありながらテュルゴー、ヴォルテールらを友人に持ち、自由主義者として知られていた。




187 :1:2009/07/01(水) 21:26:40.93 ID:LULZK65O0


      _____
     r' ,v^v^v^v^v^il  陛下。ボクはテュルゴーくんの
     l / jニニコ iニニ!.  考えに共感していました。
    i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi 陛下もまた、その考え方が
    ヽr      >   V 間違いではないと認識しているからこそ、
     l   !ー―‐r  l ボクを選んでくださったものと考えております。
 __,.r-‐人   `ー―'  ノ_       ∩ ⊂ゝ
ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i      |ヽ i三 |
 ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \    i )  ‐ノ
ヾV /              ! /.入  /   /


        .,Å、
     .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
    o| o! .o  i o !o
   .|\__|`‐´`‐/|__/|
    |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   /_____  ヽ   うん。
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |    国家を破綻の危機からまぬがれるには、
   |  ─| ・  |─ |___/    無用な宮廷費用の削減だけじゃなく、
   |` - c`─ ′  6 l    免税特権の撤廃が必要不可欠だ。
.   ヽ (____  ,-′   
     ヽ ___ /ヽ     
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  |   





188 :1:2009/07/01(水) 21:27:50.43 ID:LULZK65O0

      _____
     r' ,v^v^v^v^v^il
     l / jニニコ iニニ!.  では、ボクもまた、
    i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi  名士会に対して最後の説得を行います。
    ヽr      >   V  ここでの要求が通らなければ……
     l   !ー―‐r  l  最後の手段に出るしかありません!
 __,.r-‐人   `ー―'  ノ_       ∩ ⊂ゝ
ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i      |ヽ i三 |
 ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \    i )  ‐ノ
ヾV /              ! /.入  /   /




189 :1:2009/07/01(水) 21:28:47.45 ID:LULZK65O0


――1787年5月
ブリエンヌは、名士会で新税設立を呼びかけた。


        |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
          |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
       |______|_____|
       | 三|  _     _   |三 !
       | 三|  三シ   ヾ三  |三 |
       | 三′  .._     _,,..  i三 |
       ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.|  人が変わっても要求することは同じとな?
       ', iヽ!  、 ‐' /  !、 ーシ |シ,イ   何度言われようと「名士会」だけでは新税を
        i,ヽリ    ,' :  !.     |f ノ    決めることはできぬぞ!
        ヾ!    i ,、 ,..、ヽ   lノ
         |      _ _    イ l
           l    ,ィチ‐-‐ヽ  i /、
            ゙i、   ゝ、二フ′ ノ/'"\
             | \  ー一 / /   _,ン'゙\
         ,ィ|、  \     /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
      _, イ  | ヽ_ 二=''" _,. -''´  """""´´  ``ー




190 :1:2009/07/01(水) 21:29:45.24 ID:LULZK65O0


                |=l      ヾ,ヅ     |=|      
               r、V             Vヘ      
               |ヘl(      、 li r     )lイ|     そうだな。
                |.ト| `r‐toッ‐ィ_}l_ノr toッ‐ァ゛|ノ|    公共の税金を決定する権利は、
              l.ト|  " ̄´":i  ヾ" ゙̄` |ノ|    国民の代表にのみ属する。
            ヾ|ヽ    { |        / |<    
              ノノll |  ', :L.     | lト,ヽ    広くあまねく国民の代表者が集う
           f⌒>{.ll l|    ヾノ     |l l } <⌒i 『全国三部会』を要求する!
          ヽr゙ |l.| ',l   ー‐--一   l/ l.| ゙tノ
            ,r'"ヾ|   ',   ====="  /  リ`ヽ、
        /   |    ',   t=   /   |   \_
__.... -‐''"  ̄     l     ヽ________/    l    /:::::::`:`ァ- ....__




191 :1:2009/07/01(水) 21:30:40.50 ID:LULZK65O0

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       (貴族や高位僧どもは身の保身を
      l / jニニコ iニニ!.       法律で確定するために三部会を要求している。
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       そして国民の代表者を自認する自由主義者は、
     ヽr U    >   V    切り崩しの手段として三部会を要求している。
      l   !ー―‐r  l
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     異なる思惑を持つ二つの勢力の
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   要求が一致するとはな……。)
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入




192 :1:2009/07/01(水) 21:31:32.11 ID:LULZK65O0

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       君たちは、あくまでも免税特権を廃止し、
     ヽr U    >   V    課税を行うことを拒絶すると?
      l   !ー―‐r  l
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入




193 :1:2009/07/01(水) 21:32:23.66 ID:LULZK65O0

        ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::|
        /_,, --―――‐t―――----┴-{
        /三ミミ三三三三三     r―、  rミ、
       ,'三ミミ三三三三三彡'   ` ̄   ヾ'i
      ,'三ミミ三三三三シ´   _,. - 、 :  __ l、
      ,'ミミ.r==、三三三ミ  .:.:.:.:ィ'"でi、.:. :,rtッ'  当たり前じゃ!
      l三{/ノ入 \三三ミ  .:.:.:.:.``=゙^ .:  'iー{
      ',三!l fラ人 ヾ三ミ            ', ゙',   このような場では税の問題を決められん!
      ヾ:tヽんぅ  ',三シ         ,r __  ) !   「全国三部会」で国民の総意の下に決定せねばならん!
       丶丶二,ノ l三'゙       ,. `´ 'ーイ ,'   パリの民衆だけはなく、高等法院もそれを要求しておる!
        ヾミ   ',三 ,'  ,:'´ /   _,,__,、/
         l三   `'" / / /_,∠二,ーアノ/
        ,l^`'    .:.:.:.:l ,'  ,. h、:.:゙':.:.lf´,'/
       /7   .:' ,::' .:.:.:.:; :;  :, ヾゞzェソ ;/
       ∧',  ,'   ,. - 、   丶 、_`'一' /
   __/:::ヽヽ、  .::.::.::.::丶、     ゙゙゙゙ /
  rf   (::::::::\\   .::.::.::.::.::`'.: ,-、--―くr-、
-‐(丶、_ `丶、::::,ゝ \____/ /:::::::::::ノ ノー-- 、、




194 :1:2009/07/01(水) 21:33:25.06 ID:LULZK65O0


       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       …………
     ヽr U    >   V    …………わかった。
      l   !ー―‐r  l
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     協力を得られない以上、名士会は不要です。
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   これで解散をします。
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入




        |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
          |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
       |______|_____|
       | 三|  _     _   |三 !
       | 三|  三シ   ヾ三  |三 |
       | 三′  .._     _,,..  i三 |
       ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.|    何と!?
       ', iヽ!  、 ‐' /  !、 ーシ |シ,イ   では、我々の要求はどうする。
        i,ヽリ    ,' :  !.     |f ノ    三部会の開催は?
        ヾ!    i ,、 ,..、ヽ   lノ
         |      _ _    イ l
           l    ,ィチ‐-‐ヽ  i /、
            ゙i、   ゝ、二フ′ ノ/'"\
             | \  ー一 / /   _,ン'゙\
         ,ィ|、  \     /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
      _, イ  | ヽ_ 二=''" _,. -''´  """""´´  ``ー





195 :1:2009/07/01(水) 21:34:18.14 ID:LULZK65O0

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       全国三部会を開催するには時期尚早です。
     ヽr      >   V   
      l   !ー―‐r  l       まずは『地方三部会』の開催を認めます。
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_      今後については親臨法廷にて決定されるでしょう。
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入

『地方三部会』の開催を認めたことは、ブリエンヌにとっては苦渋の妥協であり、最後の手段だった。
『全国三部会』が開催されるのは時間の問題であり、現状に対する不満を持つ第三身分の要求を支え
きれるかどうかも危ぶまれる諸刃の剣であった。




196 :1:2009/07/01(水) 21:35:22.15 ID:LULZK65O0


            *     ___ *
 ┼                    | 高等法院|
         *          | ̄ ̄ ̄   *
                  ∧*
           *     <⌒> ┼
 *       ┼       /⌒\       *
       _________]皿皿[-∧-∧、
    /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「|||:ll;|    ┼
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄|
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|  田 田 |「|[[[[|
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ


戦いの場はパリ高等法院に移される。
だが、免税特権廃止を進めようとするブリエンヌに対し、保守系貴族による反動の拠点となっていた
パリ高等法院は、王の勅令により強制された租税負担を求める新税の登記を当然のごとく拒否をした。


そしてここでもまた、新税を承認することができるのは『全国三部会』であるとし、その開催を要求。
無論、特権階級の擁護に尽力するパリ高等法院が免税特権廃止を目指したわけではなく、
全国三部会にて新税を完全に葬り去るのが目的であった。





198 :1:2009/07/01(水) 21:36:31.26 ID:LULZK65O0


          ( ⌒ ヽ   
           (    )     
           ///   
           .,Å、
        .r-‐i'''''''i'''‐、
    , ─ 、  o|o! .oio !o
  (_l_l_l_ j |\|`´`/|/|         
  ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _        
    |   |/ ______ヽ  /^)、    
    |   |  | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_)   
    |   |  |─|  >|< |/  _ノ    ふざけるな!!!
    |__|⌒  `ー  o ー| /      特権ばかり擁護する高等法院なんてパリから追放だ!
    |   |、  /⌒ー──つ/     
   |  |ヘ ヽ、(二)ノ</       
    |  \/\//          
    /       / 


高等法院の傲慢な態度に怒った政府は、高等法院をパリからトロワに追放する。
が、世論はパリ高等法院をパリに呼び戻すように要求。



199 :1:2009/07/01(水) 21:37:18.68 ID:LULZK65O0

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       く……
     ヽr U    >   V    世論までもが我らに敵対しますか……
      l   !ー―‐r  l
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入


世論は貴族の特権を擁護する高等法院の味方ではなかったが、現状を変えうる全国三部会を
開催させるという目的では一致していた。
結局、政府は世論に屈し、高等法院をパリに戻し、税制改革に関する勅令を撤回した。




200 :1:2009/07/01(水) 21:38:32.77 ID:LULZK65O0







       .,Å、
    .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
   o| o! .o  i o !o
  .|\__|`‐´`‐/|__/|
   |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   / _____ヽ     
  / |  ノ ─ 、‐ 、 |     た、大変だ!
  ! __|─|  //|ヾ  |      もう、国庫の中にはお金がない!
  (    U ‐ o-U  l      フランスは終わりだよ~!
   |  /⌒ヽ__U___)/)  
   ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ )  
  /^\/\ノ\/ ̄/


       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       陛下。まだ大丈夫です!
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       国家財政は破綻寸前ではありますが、
     ヽr U    >   V    新税の代わりとして
      l   !ー―‐r  l       『20分の1税』を復活させて登記させました。
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     今はこれで急場をしのげます!
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入



201 :1:2009/07/01(水) 21:39:30.64 ID:LULZK65O0


            *     ___ *
 ┼                    | 高等法院|
         *          | ̄ ̄ ̄   *
                  ∧*
           *     <⌒> ┼
 *       ┼       /⌒\       *
       _________]皿皿[-∧-∧、
    /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「|||:ll;|    ┼
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄|
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|  田 田 |「|[[[[|
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ

しかし、この税は徴収に手間取ったため財政破綻を免れることはできなかった。
仕方なく、緊急措置として4億2千万リーヴルの公債発行が決定されたが、
公債の発行に際しても高等法院の承認が必要であった。




202 :1:2009/07/01(水) 21:40:20.31 ID:LULZK65O0

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       公債の期限の切れる1792年までに
     ヽr U    >   V    全国三部会を開催します。
      l   !ー―‐r  l       ですから、公債の発行を許可していただきたい!
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入




203 :1:2009/07/01(水) 21:41:33.43 ID:LULZK65O0


          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )}
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /  だが断る!
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、
            ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ     / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
             `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '"  /
しかし、高等法院は三部会が開催されるまでは譲歩しない、といっさいの妥協を退けた。



204 :1:2009/07/01(水) 21:42:37.41 ID:LULZK65O0


          ( ⌒ ヽ   
           (    )     
           ///   
           .,Å、
        .r-‐i'''''''i'''‐、
    , ─ 、  o|o! .oio !o
  (_l_l_l_ j |\|`´`/|/|         
  ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _        
    |   |/ ______ヽ  /^)、    
    |   |  | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_)   
    |   |  |─|  >|< |/  _ノ    国家の危機存亡の状況だぞ!
    |__|⌒  `ー  o ー| /      公債発行の登記は厳命だ!
    |   |、  /⌒ー──つ/     
   |  |ヘ ヽ、(二)ノ</       
    |  \/\//          
    /       / 




205 :1:2009/07/01(水) 21:43:45.60 ID:LULZK65O0

しかし、この命令を発した11月19日の親臨法廷で――

      )::::::::::::::::::::,  ´    )::::::::::::::===彡::::::テ
       (::::::::::::::::://    ヽ:::_:::::::::::::::::i  l::::l:::::ハ二))
      >:::::::,.'  ′    |   ):::::::::::::::l  i:::i:::::(、二)) 
        て::::/   ll  l |  !|   {::::::::::::::::|  l::i:::::::::ハ〈 
         しl |  l |  | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::(  !l  
         l l  l _L | |ノ  rT´? | (::::::::ミ彡::::::ィ  l|l 
            ll ヽ ´ rr、    ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) |  リ  けれど、そのような登記は
            ハ v)       l l | リ /:://   |  |  強制であり、不法バル。
            ,' ハ (_人__)    リ ,| |//´  | |.
            |  〉 、      lレ' | h、     |  |
            l / ||  > - ィ 〃 | | l7      |  |
            ノ'  |r j / rr、 〃  | | 〈 \    |  |
            /'   ノl j/ ?ト(  ノ l (   \  |  |
           ヽヽ/ヽ j!    > ´ / /     ハ |  |
オルレアン公ルイ・フィリップ2世(1747年 - 1793年)
フランス王国の5%が領地というブルボン家の一族。彼は分家の身でありながら、
ルイ16世の無能を見通して王位を狙う野心家であり、
自由主義貴族の代表として王妃マリー・アントワネットの政敵となっていた。



206 :1:2009/07/01(水) 21:44:36.35 ID:LULZK65O0


          ( ⌒ ヽ   
           (    )     
           ///   
           .,Å、
        .r-‐i'''''''i'''‐、
    , ─ 、  o|o! .oio !o
  (_l_l_l_ j |\|`´`/|/|         
  ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _        
    |   |/ ______ヽ  /^)、    
    |   |  | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_)   
    |   |  |─|  >|< |/  _ノ    分家のくせに生意気だぞ!
    |__|⌒  `ー  o ー| /      お前なんかオルレアンに引っ込んでいろ!
    |   |、  /⌒ー──つ/     
   |  |ヘ ヽ、(二)ノ</       
    |  \/\//          
    /       / 

ルイ16世はオルレアン公を領地への蟄居を命じるが、パリ高等法院はこの措置に反発し、ますます態度を硬化させる。



207 :1:2009/07/01(水) 21:45:47.84 ID:LULZK65O0


         , -─-─- 、
        , ':::::::::::::::::::::::::::::::`、
      /:::::/、\、, ,/\ ::::ヽ、
     /:::::::::|        | ::::::`、
     |:::::::::|        |::::::::::|
.     |:::::::::|─-   ,-─|:::::::::|
      |:::::::|=ェェ-  -ェェ=|:::::::|  陛下、高等法院の態度は明らかに国家に対する背信です。
..      |:::::|⊂⊃'⌒⊂⊃|::::::|   ここで叩いておかないと手遅れになります。
       |::::|    l    |::::|
..       |::|\  ー  /|::|
.        |  lヽ _ 'l  |
,.         /\../\
        /| /Y\ |\
    __,,-'''|:::::::|レ ムムV|:::::::|`-、
クラティアン・フランソワ・ラモワニヨン・ド・バスヴィーユ(1735年 - 1789年)
法曹界の名門に生まれ、植物学者としても有名であったが、ブリエンヌに請われてルイ16世の国璽尚書に就任していた。

そして1788年5月8日、王の行政権に司法が踏み込んでくるのを危険と見て、国璽尚書ラモワニヨンが司法改革
の断行を決意し、一気に高等法院の権力を奪い、その抵抗を打ち破ろうとした。





208 :1:2009/07/01(水) 21:46:41.59 ID:LULZK65O0

         , -─-─- 、
        , ':::::::::::::::::::::::::::::::`、
      /:::::/、\、, ,/\ ::::ヽ、
     /:::::::::|        | ::::::`、
     |:::::::::|        |::::::::::|
.     |:::::::::|─-   ,-─|:::::::::|  まずは最も悪質な評定官二人を逮捕だ!
      |:::::::|=ェェ-  -ェェ=|:::::::|  高等法院を弱体化させるために不当な権限を剥奪する!
..      |:::::|⊂⊃'⌒⊂⊃|::::::|  
       |::::|    l    |::::|   そして、国王が議長を務める「全権法廷」で発行された
..       |::|\  ー  /|::|    文書の一切を登記させるようにする!
.        |  lヽ _ 'l  |
,.         /\../\
        /| /Y\ |\
    __,,-'''|:::::::|レ ムムV|:::::::|`-、
まさに高等法院の存在意義を消失させるような過激な改革であったが、
財政改革では敗北続きの脆弱な政府に対し、特権を保持する貴族のみならず、
全国三部会の開催を望む第三身分が一体となって、この改革を批判した。




209 :1:2009/07/01(水) 21:47:25.29 ID:LULZK65O0


       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       国民の支持を得られないばかりか、
     ヽr U    >   V    グルノーブルにある高等法院までもが、
      l   !ー―‐r  l       ラモワニヨンの司法改革に反対しております。
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入




210 :1:2009/07/01(水) 21:48:59.07 ID:LULZK65O0

          ( ⌒ ヽ   
           (    )     
           ///   
           .,Å、
        .r-‐i'''''''i'''‐、
    , ─ 、  o|o! .oio !o
  (_l_l_l_ j |\|`´`/|/|         
  ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _        
    |   |/ ______ヽ  /^)、    
    |   |  | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_)   
    |   |  |─|  >|< |/  _ノ    ふざけるな!
    |__|⌒  `ー  o ー| /      こうなったら軍隊を使ってでも
    |   |、  /⌒ー──つ/       パリの高等法院を閉鎖してやる!
   |  |ヘ ヽ、(二)ノ</       
    |  \/\//          
    /       / 




211 :1:2009/07/01(水) 21:49:51.64 ID:LULZK65O0

6月8日、ルイ16世は軍隊を出動させてパリの高等法院を閉鎖しようとした。
しかし――








               _,..----、_
              / ,r ̄\!!;へ
             /〃/   、  , ;i
             i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙)   立てよ! 人民!
             lk i.l  /',!゙i\ I    国王の横暴を許すな!
             ゙iヾ,.   ,..-ニ_ /
             Y ト、  ト-:=┘i
              l ! \__j'.l
              」-ゝr―‐==;十i      _,r--――、
             .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐<  _,.r<"「 l_____
     ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \
    ∧   ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~    ゙i  /       \\(_.人 ヽ._ ヽ
    レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / /       ヽ-ゝ. \   /
    レ'// .l l   ! ! i/./ ./  /  / /         ,(  \  ノハ
    レ'/  .! !   i ゙'!  ̄ ∠,  /  ヽ._        ,ター  '",〈 !
   /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./   ー=='       .l.ト、. -‐'"/!.ト,
  /   .ト-  ゙ー―┘!└‐'='-‐"   ヽ._/   、     トミ、 ̄ ̄._ノノli\

   アントワーヌ・ピエール・ジョゼフ・マリ・バルナーヴ(1761年 - 1793年)
グルノーブルの高等法院付き検事の家に生まれる。
「第三身分」であり、幼い日に満員の劇場で母親が貴族席からの退去を迫られたことをきっかけに反王制的な立場を取っていた。
後に革命で活躍をする。




212 :1:2009/07/01(水) 21:50:35.65 ID:LULZK65O0

                  __,,,,...,,,,___
           __,,,,,,,,,r―'''~      ゙ヽ
         /                ゙':、
        ,r'                ...:ヽ、
       i                .:::::::::::::::ヽ
       ゙i,  ゙t/;;ヽ,           .::::::::::::::::::゙i
        i...::::i"  ,!      ...  .:::::::i:::::::::::::ノ
        ゙ヾ:::|,,_  |:..    ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/
        (::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i
         ヾ;|ヾ゙ーソ'フ  <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ'
           !  / i' .::::. `ー    | |::ノノノ    我らは高等法院を守る!
          ゙i、  、'  ::_,!     / ゙"i'"
           ゙i, ,r''゙ー'~''ヽ、 ,  !  ,r',rヽ
            ゙i''''''"~~`'''ー'")  ,r',,r"`i.|
 r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~  '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_
 ,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_     ̄'''''',i-
 ,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/ /
              ヾ、 `ヾr''";;;;;;,r''"r'~          ̄ ̄'"`

    ジャン・ジョゼフ・ムーニエ(1758年 - 1806年)
グルノーブルの富裕な毛織物商の子として生まれ、21歳で弁護士となり、
王室付き判事の職を買い取って貴族「第二身分」となっていた。
彼もまた、革命に身を投じる一人である。




213 :1:2009/07/01(水) 21:51:19.16 ID:LULZK65O0
反発したパリ市民たちは城門を閉め、家の屋根から手当たり次第石や瓦を軍隊に投げつけて軍隊を退却させた。
これを「屋根瓦の日」と言い、初めての革命の火でもあった。

市民たちは敵対していた「第二身分」を代表するパリ高等法院を支持したのは、
全国三部会の開催を要求しているからであり、敵の敵は味方という理由であった。





       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       く……
     ヽr U    >   V    もはや、これまでですか……
      l   !ー―‐r  l
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入

ブリエンヌは遂に屈服し、1789年5月1日に全国三部会を開催することを約束した。




214 :1:2009/07/01(水) 21:52:51.75 ID:LULZK65O0

       ______
      r' ,v^v^v^v^v^il       
      l / jニニコ iニニ!.       
     i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi       だが、このままでは国家の財政破綻は免れない。
     ヽr U    >   V       ボクの最後の役目は、全国三部会開催までに、
      l   !ー―‐r  l       少しでも時間を稼ぐことです。
  __,.r-‐人   `ー―'  ノ_     
 ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I   
  ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \
 ヾV /              ! /.入

ブリエンヌは財政破綻を少しでも遅らせようと廃兵院の基金や病院用の募金に手をつけた。
それら涙ぐましい努力を1ヶ月に渡って行った末、国庫の支払いを停止。
ブリエンヌは財務総監を辞任した。



215 :1:2009/07/01(水) 21:53:37.55 ID:LULZK65O0

       .,Å、
    .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
   o| o! .o  i o !o
  .|\__|`‐´`‐/|__/|
   |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   / _____ヽ     
  / |  ノ ─ 、‐ 、 |     ぐす……
  ! __|─|  //|ヾ  |      こうなったら、民衆から要求されている
  (    U ‐ o-U  l      ネッケルを財務長官に戻すしかない……
   |  /⌒ヽ__U___)/)  
   ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ )  
  /^\/\ノ\/ ̄/




216 :1:2009/07/01(水) 21:54:18.51 ID:LULZK65O0

ブリエンヌ辞任の翌日、ルイ16世はネッケルを呼び戻した。

     ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ
    ミ   ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l  i''"        i彡
    .| 」   /' '\  |     また、ボクの時代がやってきたようだね。
    ,r-/   -・=-, 、-・=- |
    l       ノ( 、_, )ヽ  |    今度は上手くやってみせるからさ。
    ー'    ノ、__!!_,.、  |    大船に乗ったつもりでいてよ。
     ∧     ヽニニソ   l
   /\ヽ           /
 /     ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ




217 :1:2009/07/01(水) 21:54:59.57 ID:LULZK65O0


       .,Å、
    .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
   o| o! .o  i o !o
  .|\__|`‐´`‐/|__/|
   |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   / _____ヽ     
  / |  ノ ─ 、‐ 、 |     お願いするよ。
  ! __|─|  //|ヾ  |      ボクはもう疲れた……
  (    U ‐ o-U  l      当分は狩りと錠前作りに没頭したい……
   |  /⌒ヽ__U___)/)  
   ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ )  
  /^\/\ノ\/ ̄/




218 :1:2009/07/01(水) 21:55:43.42 ID:LULZK65O0

     ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ
    ミ   ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡
     l  i''"        i彡
    .| 」   /' '\  |     では、ボクの就任条件として
    ,r-/   -・=-, 、-・=- |     ラモワニヨンの司法改革の撤回し、
    l       ノ( 、_, )ヽ  |     高等法院の諸権限を復活させて、
    ー'    ノ、__!!_,.、  |    株主総会――全国三部会を、
     ∧     ヽニニソ   l 決定させた期日どおりに
   /\ヽ           /    行うことを約束して下さい。
 /     ヽ.  `ー--一' ノ/ヽ



       .,Å、
    .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
   o| o! .o  i o !o
  .|\__|`‐´`‐/|__/|
   |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
   / _____ヽ     
  / |  ノ ─ 、‐ 、 |     わかった……
  ! __|─|  //|ヾ  |      ラモワニヨンには悪いけど、
  (    U ‐ o-U  l      背に腹は変えられない……
   |  /⌒ヽ__U___)/)  
   ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ )  
  /^\/\ノ\/ ̄/




220 :1:2009/07/01(水) 21:57:22.91 ID:LULZK65O0


      +  ___
        /⌒  ⌒\   +
 + .   /( ●)  (●)\      +
     / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \     やったお!
    |      |r┬-|     |      民衆の圧力に宮廷は屈して、
     \       `ー'´     /  +    全国三部会が開かれることになったお!!!
    ノ            \
  /´               ヽ               
 |    l   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.      
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))




221 :1:2009/07/01(水) 21:58:11.24 ID:LULZK65O0


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)      短絡的に考えすぎだろ……
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ      常識的に考えて……
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \




222 :1:2009/07/01(水) 21:58:54.39 ID:LULZK65O0

       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \    なんでだお?
  |    mj |ー'´      |    これで第三身分の声も反映される
  \  〈__ノ       /    会議が開催されることが決定したんだお。
    ノ  ノ



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)   全国三部会開催という目的の前に第二身分を助けた。
. |u     (__人__)   だが、開催が決定してしまえば、後はどうにでもなる。
  |     ` ⌒´ノ   特権階級が本当に俺たちのことを心配していると思うか?
.  |         }        
.  ヽ        }        
   ヽ     ノ        \    
   /    く  \        \    
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \





223 :1:2009/07/01(水) 21:59:37.80 ID:LULZK65O0

            *     ____ *
 ┼                    | 高等法院|
         *          | ̄ ̄ ̄ ̄   *
                  ∧*
           *     <⌒> ┼
 *       ┼       /⌒\       *
       _________]皿皿[-∧-∧、
    /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「|||:ll;|    ┼
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄|
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|  田 田 |「|[[[[|
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ
1788年9月25日、パリ高等法院は三部会の方式を決定した。
それは各身分の構成員は同数とされ、採決を身分別に行うというものであった。

つまり、第一身分、第二身分ともに免税特権の廃止を否決すれば、
第三身分が免税特権の廃止を決定したとしても、




224 :1:2009/07/01(水) 22:00:20.35 ID:LULZK65O0

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()
 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
     | 答 |      免税特権廃止         │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
                第三身分



225 :1:2009/07/01(水) 22:01:03.47 ID:LULZK65O0


          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )}
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /  免税特権維持じゃ。
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、
            ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ     / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
             `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '"  /
                  第二身分(貴族)

           // ̄' ̄ ̄ヽ.\
           `i |,_, ,_,、 i .>  
           ト|,:ニ/ヽ二|'ー!イ.   とりあえず、免税特権維持しますよ。
            | ̄,.レ,..、  )7   
            ! ''===i  /'.    
            ヽ `! !' ,//\_  
         _,―イ>`'´‐< /  \_    
       _/ _/  /`―「_!―'./  /   `―::、
      _/ |i   |  ///' /  !_      \
     ノ  | i  i'  ! | | /  ・'/ i'    イi
     >  | |  |  | | | /   /===i |    /|
     「   | i  | | | レ'  /    :|      |
     「`i  | ヽ  | フ  /     |     ノ
    iク `i‐|  \/ /┌::..、 ,‐、」   、 !|
    ト三∃|  / / _コ \\\     |
    !\コ'./ / /  E==  ) ヽ !     |
    \_/ //   iニニ'´//  ! |    」
       |  |      `ー‐´V   | |_,,..::‐''´
       |  |           ̄ ̄// |
         第一身分(聖職者)

票決では2対1とになり、第三身分の敗北は目に見えていていた。




226 :1:2009/07/01(水) 22:01:49.38 ID:LULZK65O0


                                    , -───-= 、
                   ___           /         \
ふざけるなお!    ノ.し ̄ ̄ ̄ ̄ ' ‐ 、      /               \
            /"⌒          \   /               ヽ 落ち着け、ヤルオ!
           /   ;          、  \ /                ヽ 
         /  ,,、 ∪           )(_   ヽ             U       丶      
        /    `\、ノ       ⌒ `    ヽ   、                l
        l     ( ● )"  (、_ニ-‐ ̄"´  ,    i _ノ'′  `、            |
       |    "⌒゙      ( ● )  _ノ(    | ● )    "ー--      /
        \    (__人   )"⌒゙`  ⌒ヽ   l         (● )     /
           ,>、   ヽ  `"ソ′  ;       /     j            /
        /   \   )r‐r‐/    ∪  /´⌒`゙ヽ-‐'"ヽ.    )     /
      /      ヽ `ー-'′     '       i` ー-`ー-一'′     /、
     /          `゙ー-- 〝             l               /ノ.:.\
   /    、   ``ー- 、, -一 "   、       |!           ,//.:.:.:.:.:.:.\


当然のごとく第三身分はこの決定を非難。これに譲歩した高等法院は、
第三身分の代表者数を倍にすることを決定したが、採決は各身分ごと一票という方式は変更されなかった。




227 :1:2009/07/01(水) 22:02:31.86 ID:LULZK65O0


          :: ,. -'"´      `¨ー 、       ::
   ::        /   ,,.-'"      ヽ  ヽ、    ::
   ::     ,,.-'"_  r‐'"     ,,.-'"`     ヽ、 ::
   ::   /    ヾ (    _,,.-='==-、ヽ         ヽ、  おのれ貴族ども……
   ::   i へ___ ヽゝ=-'"/    _,,>         ヽ 
   ::   ./ /  > ='''"  ̄ ̄ ̄               ヽ 自分たちばかり私腹を肥やしおって……
  ::   / .<_ ノ''"       ヽ               i
  ::   /    i   人_   ノ              .l ヤルオが成敗してやるお……
  ::  ,'     ' ,_,,ノエエエェェ了               /
    i       じエ='='='" ',              / ::
    ',       (___,,..----U             / ::
     ヽ、         __,,.. --------------i-'"  ::




      / ̄ ̄\
    /       \   お前には無理だろうが、第三身分の実力者たちの
    |::::::        |  怒りは頂点に達している。
   . |:::::::::::     | 
     |::::::::::::::    | どうなるフランス……
   .  |::::::::::::::    }      
   .  ヽ::::::::::::::    }     
      ヽ::::::::::  ノ      
      /:::::::::::: く       
――――|:::::::::::::::: \-―――



第2話「崩壊前夜」終わり
第3話「テニスコートの誓い」へと続く

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